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【才能というキッカケと進化する意識】
4月5日、日曜日。恵比寿の細道を上着を手に持ち、櫻色を味わいながらゆるりと歩いていく。
目的は『AGURI SAGIMORI』'09-'10 A/W EXHIBITION。
鷺森アグリという煌く才能との再会。駆け足の子供達につられ、つい足早になり会場へ。



入り口でまず目に飛び込んできた、腰半分ほど下の視界に、グレーのコンクリートと白い壁。
そしてそこに、影がうねって浮き出たようにならんだ黒の揺れ。
この一見して力の入りそうなヘビーな感覚。『鷺森アグリの世界』が健在の証。
人の間を横身に抜けながら、彼女の子供達を一つ一つ見ようと奥へと向かったその時・・・
鹿と目が合った。確実に目があった。
右肩にいらっしゃった鹿様が「まあ、ゆっくり見ておいき」と。


鹿様との挨拶もそこそこ、鷺森アグリ氏本人と久々の再会。
彼女と会うのは約1年前の東京コレクション以来。会うと不思議に時を感じず話題が尽きない。
今年3月24日のショーに仕事で間に合わなかったこともあり、この展示会は特に楽しみだった。
まず、今回のショーのDVDを見せてもらった。漠然と昨年からの更なる進化を感じる。
その後、アグリ氏と話しながら、新作を手に取りゆっくり見せてもらう。
その中で、さっき感じた漠然とした感覚が、自分の中に落ちてくるのが分かった。
それは、彼女自身の変化だけでなく『AGURI SAGIMORI』というブランドの進化なのだろう。
彼女の作品やショーから感じる突き刺すような感情は、なくなることなく世界感となっている。
しかし、『AGURI SAGIMORI』と、鷺森アグリがそれぞれに洗練、進化している感覚を覚えた。
それがプロとしての意識なのか、ブランドのチームとしての意識なのかは分からない。
でも確実に「進化」であることは間違いないと感じるし、そこに新たなエネルギーが生まれる。
アーティストJUKとしての自分と経営者としての自分が、内側深く同時に叫びだした。
自分の周りには、尊敬できるクリエーターやアーティストがたくさんいる。アグリ氏もその一人。
自分を芯から破裂させる感性に触れた時、いつも感じることがある。
「才能はただのキッカケで、それを進化させる意識こそが創造の力」ということ。
以前から気になっていた鹿モチーフのキーホルダーを予約。近い再会を約束して岐路につく。
ものつくりへのエネルギーが良質であるほど、壁もまた多くあるもの。
でも、それもまた次のイノチの種なんだ。そんなことを感じた、ある再会の日のこと。
<mixiコミュニティー>ココロノコトバ
【JUK】大宿英介 -eisuke ojuku-
<株式会社ジック>http://www.jikk.jp/













